ミドル脂臭 原因 対策 他

スポンサーリンク

< ミドル脂臭について >
一般的に年齢を重ねると発生するニオイを加齢臭と総称していました。
しかし昨今の研究で、加齢臭とは別にミドル脂臭があることが判明しました。
加齢臭とは、発生の仕組みが異なっております。
加齢臭は40歳頃から発生しますが、ミドル脂臭は30~40代あたりから発生する特有のニオイの為、このように名づけられました。
最近の研究で、ミドル脂臭は女性にも発生することが分かってきました。
加齢臭の枯れた草のようなニオイとは異なり、使い古したアブラのようなニオイ(表現が難しいですね・・・)が特徴です。
鼻に残るニオイのため、加齢臭よりも嫌がられる傾向にあります。
ミドル脂臭は加齢臭よりニオイがきついため、注意をした方が良いです。
結婚適齢期の男女が出合った際に見えないニオイで第一印象が最悪なんてことも十分にあり得ます。
第一印象は人の出会いでとても大事です。

余談ではありますが、第一印象の重要性については、ポーランド出身の心理学者ソロモン・アッシュが、1946年に行った印象形成の実験によって証明をしました。
また、1971年に米国の心理学者アルバート・メラビアンが行った研究では、出会ったときの最初の数秒でその人の第一印象が決まるということが分かりました。
最初の数秒って・・・
そして、この第一印象は一度形成されてしまうとその後はなかなか払拭することが難しく、第一印象で悪印象を与えてしまうと、その人との関係性を作ることが難しくなってしまいます。
もちろん挽回できる可能性はあります。
しかしハードルは相当に高くなってしまいます。

メラビアンの法則と呼ばれ、「第一印象は出会って数秒で決まる」ということと、初対面の人について、言語、視覚、聴覚で矛盾した情報が与えられたとき、どの要素を優先して判断しているかを調べた結果、「視覚が55%、聴覚が38%、言語が7%」になったというものです。
この研究にはニオイの項目がありませんが、あったらかなりのウエイトを占めることは容易に想像できます。
ニオイさえ無ければなんてことがあったら大きなチャンスロスですね。

< ミドル脂臭の原因 >
ミドル脂臭の原因物質は男性用化粧品で有名なマンダムが発見しました。
汗に含まれる乳酸が頭皮に住む常在細菌によって代謝、分解されて発生する「ジアセチル」という身近な成分です。
ヨーグルトやチーズなど発酵食品の主要な臭気成分としても知られる物質です。
乳酸が関連するニオイは、キツく独特なものが多いですね。
女性がツワリの際の嘔吐感を誘発するニオイに近いと言われており、女性はより不快感を感じます。
ミドル脂臭を発生している女性本人は、自分のニオイに慣れてしまうため大丈夫だと思います。
また加齢臭と同様に男性の方がミドル脂臭は強い傾向にあります。
恋人募集中の男性にとっては切実な問題だと思います。
またキチンと洗わないと落ちにくく、ニオイが蓄積されてしまいますので、入浴時の身体の洗い方にも工夫が必要です。
服にもミドル脂臭のニオイ成分が入り込んでしまいますので、洗濯方法にも工夫が必要です。
口臭や足のニオイよりもキツイため、周囲の人に不快だと感じられやすいこともミドル脂臭の特徴のひとつです。

< ミドル脂臭の原因物質ジアセチルができるまで >
皮脂腺から分泌された皮脂を皮膚の常在細菌が代謝分解し中鎖脂肪酸を排出します。
一方で2種類ある汗を発生させる汗腺のアポクリン汗腺と汗腺エクリン腺のうち、エクリン腺から分泌された汗の中に含まれる乳酸を、皮膚の常在細菌のひとつであるブドウ球菌がエサとして代謝分解した後に、ミドル脂臭の原因物質であるジアセチルを排出します。
こうしてできたジアセチルと皮脂から発生した中鎖脂肪酸が混ざることでミドル脂臭の原因物質となるのです。
こうしてできたミドル脂臭の原因物質は、ベタツキがあり、また発生部皮脂腺から分泌された皮脂を皮膚の常在細菌が代謝分解し中鎖脂肪酸を排出します。
一方で2種類あるアポクリン汗腺と汗腺エクリン腺のうち、エクリン腺から分泌された汗の中に含まれる乳酸を、皮膚の常在細菌のひとつであるブドウ球菌がエサとして代謝分解した後に、ミドル脂臭の原因物質であるジアセチルを排出します。
こうしてできたジアセチルと皮脂から発生した中鎖脂肪酸が混ざることでミドル脂臭の原因物質となるのです。
こうしてできたミドル脂臭の原因物質は、ベタツキがあり、また発生部位が頭長からうなじ付近にかけて発生します。
目が届かないことや洗う際に届きにくい部位であること、またベタツキがあり良く洗わないと落ちないことなどから、入浴時にミドル脂臭の原因物質を洗い落とし切れていないことがあります。

< ミドル脂臭の発生部位 >
ミドル脂臭は頭からうなじ付近に発生しやすいです。
加齢臭やミドル脂臭は耳の後ろが発生部位だという記事をたまに見かけますが、こちらはどちらかというと洗いにくい部位につき、ニオイの原因物質が残ってしまったことによることが多いようです。

< ミドル脂臭対策 >
ミドル脂臭の上記の発生原因はメインの発生部位をお読みいただければわかるようにある程度、毎日の入浴やアンダーウェアの毎日の交換、効果のある対策グッズなどで対応が可能です。
また皮膚から発生する皮脂を食事や運動などで過剰に出さないようにすることも有効です。
 
入浴方法について
ミドル脂臭は毎日キチンと入浴、洗髪をすることである程度は防ぐことができます。

ただし正しい方法での入浴や洗髪ができていないと、ミドル脂臭の原因物質が蓄積してしまいニオイが悪化します。
しっかりとした入浴や洗髪を行えばミドル脂臭のニオイは改善ができます。

以下の手順で入浴、洗髪をしましょう。
1、まずお湯が頭皮まで届くようにシャワーを頭全体にあて頭皮と頭髪の汚れを洗い流しましょう。
シャワーをあてる際に水流が頭皮に対しておおよそ90度の角度であたるように流すと、より毛穴の中の汚れが落ちやすくなります。
シャンプーをつける前に頭皮や髪を洗い流すこと、そしてお湯をあてることで粘性の高いミドル脂臭の皮脂もやわらかくなり落としやすくなります。

2、 1のシャワーをあてる際に、頭皮に傷をつけないように爪を立てず、指の腹で頭皮をやさしくマッサージするようにもみ洗いをしましょう。

3、シャンプーをつけて2同様に指の腹でもみ洗いをしましょう。
この際にミドル脂臭発生部位(後頭部、頭頂部、うなじ付近)や耳の裏付近は特にじっくりと洗いましょう。
シャンプーの泡立ちが悪いようでしたら、2度洗いをしましょう。
シャンプーはキチンと洗い流しましょう。

4、タオルでしっかりと水分をふき取りましょう。

ミドル脂臭対策のシャンプーやリンスを使用することも大事ですね。
リンスは毛髪の保全には必要ですが、毛根や毛穴を詰まらせてしまうようなものだとミドル脂臭対策には悪い影響が出てしまいます。
できればノンシリコン系のシャンプーやリンスが良いでしょう。
またシリコン系のシャンプーやリンスは髪の毛のツヤを改善させますが、毛根や毛穴を詰まらせてしまうためミドル脂臭の原因物質が溜まってしまう可能性があります。
ニオイの元、ジアセチルの発生原因となる菌を殺菌する成分が配合されたミドル脂臭対策用シャンプーを選びましょう。

寝具の洗濯について
何気に対策として見落とされがちなのが寝具です。
大型のものや様々な材質のものがあり、小まめな選択が難しいからです。
特に加齢臭やミドル脂臭物質は、蓄積されるとニオイが強くなります。
適度な寝具の洗濯をお忘れないように。

加齢臭、ミドル脂臭対策 寝具について
こちらは加齢臭と重なる部分が多いため、別記事にしてあります。
以下の記事をご参照くださいませ。

加齢臭、ミドル脂臭対策 寝具編

タイトルとURLをコピーしました